5月 2012
14件の投稿
呼んでいる
もしもあの光るものと この夜のにおいが
なにか糸で縫ってあるのなら
30年の隔たりをほじりかえす研ぎ石を呼び
闇夜にハサミを入れるだろう
気分が落ちているときのこと
雨よ、来ないで!
空をにらんで
それと薔薇にぱたぱたうちわをかけ
いい香りを屋根につけておいた
だからあたしの家だけ濡れてない
表に記すとすれば
昨夜は八十五で
今夜は二十一ってとこだ
あたしさえ解らない字
うえからかけた
いつも !!
あいてしまうから
一番うえだ
いちばん星だ!
そしたら下があく、
どちらもかわらなかった。
おしまい。
新聞をよもう!
函館が入ったかばん
白人新聞が読める
雨粒と半袖は相性が笑えた
遠い街に行くの?
あたしは行かない
寒いのは家があるからだ
ブルーの臓器に咲く
約束をとっておいた
なるべく蕾が膨らまぬよう
ブルーの食紅で嘘が咲いた
何事もない朝を望んでいるのだ
だから約束をとっておく
濡れぬ夜は跨ごうにも
実体がない臓器
あなたは動かす気があるのやら
ブルーの臓器は触れぬうち
血は一体どこへ
遺体
あらゆるものは夜と昼の同じベランダ
きみはどうすることもできない排水口に住む
薄皮が日々沈没し
もうまもなく皮膚となるだろうに
あたしはそれでも乞う
人間味を計りなしに示すのだが
足音だけがそれを賞賛した
不思議
材料またピンチ!
あたしとは別の世界にいってくれたらいいのに
不思議なことに
誕生日は毎年きてしまう。
だって
輪ゴムの上を歩くと、また同じところに戻ってしまうって。
なんて素敵なひねくれ者!
傘は身代わり
傘は身代わり
街をうろつき陽を浴びた
ありふれたあり得にくい世界
自分人形を籠に乗せ
一生をお迎えで使い果たす
傘は身代わり
裸はいつも欲しい欲しい
かなしいこと
涙を空にはじいたら
そのままおちて浴びるはめ
唾を空に飛ばしたら
そのままおちてかかるはめ
睨みを空にぶつけたら
そのまま瞳が焼ききれた
小窓
雀をシャッターが五、六枚刻む
なぜなら地上に一番近い部屋
あたしは毎日五、六枚
足元の夜空と雀を見るだけ
彼女の
昨晩は彼女の猫に引っかかれず
あたしの身体は跡をつきそこねた
四角に丸ははまらない
巨大空雲(からぐも)ワンルームに浮かぶ
水桶がいい
そうだ水桶がいい
愛を舌で触れてみたい
冷たいのならそれでいい
洞窟
カーテンが今日呼吸する
家が生きた
五枚、六枚、早足、百足脚
ここは急ぎ虫のスミカじゃない
疲れすぎて彼女の歌にまた助けられ
泣かされる
本当に強くなる
こわくない
明日がこわくない
全部きれいに洗われて
流れていくよう
本当になにか流れている
生きよう
生きるためにゆこう
嘘は意味がないから
生きるためにゆこう
4月 2012
17件の投稿
おはよう象階段
天国の門へ流るる螺旋階段
象がならび色をもつ、青
風をよぶ、ゆれる
絡まる、生が絡まる
あたしのすこし左上の天国へ、緑
もう話はすんだ
連れていけ、空色
泣くな、あたしより泣くな
遅れたいをひきずるのか、ヤマブキ
お前の尾が皆につくものだから
どうりで昔を思い出す
幼児期の、平和で幸せであるべき環境を 「長春」で表す。「長春」は薔薇。
長い春を薔薇で。
なんて素敵!日本人様。
薔薇は、いつから熱さ情熱を浮かべさせるようになったのだろう。
長く穏やかなときを薔薇で。
もしくは、優しさと情熱は表裏一体ともいえるのかな?
猿は物語る。
生命の誕生に薔薇を。
長くて熱い、素敵な春を。
五分の一人
引越しの途中だろう
お姫は一人で付き人はみえない
あたしの部屋は浮かないはずだ
一人のはずだが香りが満開
掃除もせずに行ってしまう
あっ
やはり詩集3出ます!
そして、何か違う形で詩の展示をしようと思います。
お楽しみに!
いよいよ明日、ギャラリーオープン!
皆さん気軽に遊びに来てくださいねーm(_ _)m
ギャラリーオープン!の知らせ。
半蔵門駅から徒歩10秒!
ほどのビルにnewギャラリーがオープンします。
4月13日よりまずは3日間、わたくしを含めた様々なアーティストやデザイナーの展示がおこなわれます。
(菊池は新作詩集出すかも!)
そして初日13日にはオープニングエキシビションパーティーが開催されるので、皆様気軽に来てください。
BASE CAMP Studio&Gallery
102-0093
東京都千代田区平河町1-1-9
creator’s den 2F
090-7718-3774
似顔絵士(かぶっていたらゴメンの巻)
似顔絵士よ
絵本の中を 縦横ナナメに走り回る
クライマックスに先回りしたいようだ
そのついたてを除けて欲しい
僕は今、ページをめくりたいから
似顔絵士よ
キミにとっての運動場でも
僕はクライマックスに行くべきなんだ
向かい風のうちわ 扇ぐのをやめて欲しい
それと
僕の顔をじっと見るの、やめてくれないか
誕生日
太い紐を切りながらかんがえる
わけをきっちょり切りながら
そ し て も う
か え っ て は こ れ な い
生まれることまで戻るだけ
三頭目の戯れ
木彫りのイルカを磨くほど
あたしに向いたことはない
あたたかな二頭はビーチボールをつつき上げるはずはなく
死んだ魚を食うわけもない
きっと、うんと
それらよりも自由であろう
だからあたしは詩の塊を磨き
三頭目の戯れをおこしている
200号室
文字が枯れている
口からは生きたガマガエルが這い出し
どこかの森で育っている
舞うなんて稲妻のやることだ
まだ何もうたれていない
浅く年輪を重ねた部屋で
砕けた時代の積み木遊びをしている
ふくらむ
スポットライトが忘れられない
冬の終末 赤煉瓦
灰に建ってる街の実は
期待だらけの成長期
ふくらむ蕾に春を塗る
照ることはるか三日三晩
焦がれるおもいは十月十日
いてて
とがった鉛筆いたい
二十年の一眠り
消えない
消える
人さし指の折れ線と
都会の瞼が急カーブ
背中の丸い衝突で
目覚めたあたしは老いていた
3月 2012
15件の投稿
桜
今だまだかと
焦ることなかれ何もない枝よ
紅白の花びらにやきもちやいて
枯れ木と間違われるではないか!
まだまだ下手すぎる!
ここをスタートにまたやろうかな。
串
ぼくで顔を洗い
ぼくで歯を磨くのかい
洗面所に鏡はなかっただろうか
そういえばだいぶ曇っていたな
花
いくらか左肩上がりの
燃えるような花がここにひとつ
部屋にひとつ
ガラスが苦しそう
水を吸ったら60ワット
愚痴はだめらしいが
そうでもないが
そうらしいです
どうやら苦しくも華やかな様子です
赤い糸
血だらけの赤い糸
赤い看板と赤い家
小窓から台所を縁取って
包丁を盗んできたの
結んだ片方は何にもつながれてなかった
なんだ、どうりで赤色が生々しいと思ったよ
フォーク
フォークがふれた
口びるにあてた
ささりもしないのと 昨日の晩御飯を嗅いで
また舐めてあらうだけ
明日もフォークは減らない
あたしはそれでも削れてゆく
キミのエルメス
てんてんてん、H
忘れない
てんてんてん、目の前の滑稽
キミは透けることはない
特別を芯にした真っ黒のH
そして てんてんてん、Hの呪縛から
逃れるなんて許さない!
ありがとうキミのエルメス
よおく噛めば元どおり
ファンタジーに遊ばれて
焦げくさいのも嘘になる
嘘を焼いてこんがりと
終末のジャムソースで未来は甘口
キミのH、
てんてんてん、H
ひざがぬれている!
てんてんてん、H
キモチがわるい
てんてんてん、H、H
わるぎない?
てんてんてん、H
席がない (じっとみてるわ)
つまりは、
あらって、あらいあげて、
新しいおがくずを詰め込むけれど、
弱いおがくずは、すぐに風で飛び散り、炎で燃え、あっという間にまた空っぽということですね。
最後には一ミクロの自分もいなくなってしまうのでしょうね。
あらうということでした
汚染ではなく、きれいにあらうことでした
むずかしいようで
読んで時の如く
でした
クスクス、はなしの種
おがくずを詰めても
息を吹いてくしゃみ
洗いあげて底までつるつる
またおがくずを持ち寄って
溢れてもすぐにつるつる
軽くてよく燃える、おがくず脳みその話
記憶
ものすごく濃い水のにおい
ぎゅっとつまったかんじで
氷ではない
煮詰まるかんじで
お湯ではない
科学なかんじで
塩素でもない
とろりとしていて
涙でもない
でもしたんだ、ものすごく濃い水のにおいが
2月 2012
40件の投稿
無題
だいぶ下はさむい
もうあと二つ
つぼみ二つ
ガラスのつつを二つにわったのなら
ひとつはドラムかん
ひとつはバームクーヘン
おいしくはない
キミが煮えあがるまえに
それが煮えてしまったじゃないか!
味はない
でも味をさがす。